Category オリジナル
物語アクセサリー
かすかな木漏れ日。
道ばたの花。
ふいに止まった蝶。
どれもアクセサリーではないはずなのに、「まとってみたい」と思わせる、ただひとつの風景や世界。
そんな「あ、これ好きだな」を、さぁアクセサリーにしてみよう。
きなりや
「着の身 着のまま」という言葉が好きです。
待ちに待ったお休み、朝ご飯を食べてふと窓の見れば青空。取り立てて肩肘張らず飾りもせず、手近のワンピースを無造作にかぶり、うーんと伸びをして外に出る。
目的地はありません。
のんびり風に吹かれて、流れる雲をぼんやり追って「はて、そろそろおなか空いたなぁ」と思いついたら、ふらっと手近なカフェや定食屋さんに入ってみる。
無造作でいて、ゆるっと自由。
そんな着の身着のままな一日に、気負わず合わせられるアクセサリーが欲しい、と今日もひとつずつを作っています。
Mystery Note
ミステリーが好きです。
起こる出来事はどれも謎めいて、耳にする言葉は意味深に聞こえる。
聡明な探偵たちは、みんな超然と世界に立っているようである分野においては致命的な駄目人間。どこかしらが愛おしい。
騙し騙される人々は、いつも言い出せない真実を抱いては求めて、とても人間臭い魅力に溢れています。
本棚に一冊、また一冊と増えていく推理小説を眺め、またそうした謎を抱きあるいは挑むゲームに興じながら、この世界を日々にふと身につけたい。そう考えていました。
ただ、こんな世界が好き。その思いひとつだけで生まれたシリーズです。